ビールの原材料として麦が使用されていることはみなさんご存じですよね。
実際に作っているところを見ていなくても、知っています。
何故ならビールの銘柄や謳い文句に麦という言葉が多く使用されており、見る頻度が高いからです。
「金麦」なんて麦を前面に押し出しまくりです。
ではそれと同じくらい見かける「ホップ」って何でしょう?
「希少ホップ使用」
「ホップの華やかな香りと苦み」
「プレミアムホップブレンド」
原料のようだけどなんだかよくわからないですよね。
しかしこのホップこそビールのキモとなることを僕たちは知らなければいけません。
これは好みのビールを見つけ出すことにもつながるからです。
ホップはビール独特の味を生み出す
ホップのビールにおける役割は「苦み」「香り」「泡立ち」「抗菌・保存」「黄金色」と多岐にわたります。
特に、苦みと香りはビールの爽快感に大きくかかわってきます。
このホップの味わいのことを「ホップ感」と言います。
大量のホップを使用したホップ感のあるビールを「ホッピーなビール」とよんだりします。
「ホッピー」というノンアルコール飲料の名前の由来にもなっています。
また世界中の穏やかな気候の土地で栽培されており、様々な種類のホップが存在します。
このホップの種類によってもビールの味が変わってきます。
世界3大ホップと日本のホップ
ホップは北半球で多く生産されています。
ここでは代表的なビールに使用されているホップと日本のホップを紹介します。
- ザーツ(チェコ)
ピルスナーなどのラガー系のビールでよく使用されてます。
日本ではビールと言って思いつくのは大体ピルスナーですので、一番親しんでいるホップとなります。
ザ・プレミアムモルツが特にこだわって使用されています。
- カスケード(アメリカ)
アロマホップの代表格で世界的にも人気があります。
アロマホップは名の通り芳醇な香りが特徴です。
カスケードは柑橘系のフルーティな香りがします。
市販されているビールでは「淡麗グリーンラベル」や「よなよなエール」が入手しやすいです。
- ケントゴールディングス(イギリス)
イギリスの伝統的なホップで、ブリティッシュエールに使用されます。
市販ではあまり見かけませんが、限定的に販売されていたりします。
芳醇な紅茶のような香りが特徴です。
- IBUKI(日本)
岩手県や秋田県で栽培されているホップです。
特徴は強く華やかな香りで、少量使用しただけで十分な香りが出ます。
生産地が限られ、従事者も多くないため生産数が少ないです。
そのため、限定的に販売されています。
現地近くのバーに行くかキリンの「一番搾り 取れたてホップ」くらいでしか楽しむことができません。
なので、見かけたらついつい手にしてしまいますね。
もっとホップ感を楽しみたい
そんなあなたは「追いホップ」を試してみてはいかがでしょうか。
あまり販売されていませんが、ホップをティーバッグに入れてビールに浸します。
これでよりホッピーになります。
入れるホップの種類によって味も変わるので、自分の手で気軽にオリジナルクラフトビールを作れます。
ただお値段が少し張ります。
もっと気軽にできるような商品が開発されればいいのですけれどね。
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